五色台は、香川県高松市と坂出市にまたがる台形の山塊で、北には瀬戸内海をのぞみ、四季折々の自然と触れ合うことができる絶好のアウトドアフィールドでもあり、瀬戸内海国立公園に指定される景勝地。
山中には四国八十八ヶ所霊場の81番札所「白峯寺」と82番札所「根香寺」があり、両寺院を結ぶ道は古くから残る自然道(歩き遍路道)として保護されていて、四国の遍路文化を体感できる数々の史跡がある。
また、都以外の地域に設けられることがたいへんめずらしく、四国では唯一の「天皇陵」も存在し、四国と他地域との歴史的関係性を探る意味での重要地域でもある。
五色台つくり旅 ~お遍路体験編~
香川県高松市と坂出市にまたがる台形の山並み「五色台」の山中の自然道は、国指定史跡「讃岐遍路道-根香寺道-」として保護されており、今なお残る古い標石・丁石や昔のお遍路さんのお墓などは、遍路の歴史を物語ります。
ガイドとともに遍路道を歩き、札所の参拝、座禅や食禅などの体験プログラムで仏教にも触れることで、四国の遍路文化を体感します。
食禅
香川県五色台の遍路道沿いに「喝破道場」という曹洞宗のお寺があり、禅を体験することができます。
禅では、食事も修行のひとつで「食禅(じきぜん)」といいます。
ひとつひとつの食材、それに関わってきた人達や自分自身と向き合い、食事をすることで、心を整えます。
栄養が豊富な玄米のおかゆ、海・山・里、それぞれから採れた素材のおかずを、よく噛んで食べることで、胃腸への負担が軽減され、体調を整える効果もあります。
食禅には細かな作法や決まりごとがありますが、僧侶が親切に教えてくれますので安心です。
座禅
喝破道場には座禅専用のお堂があり、本格的な座禅を体験できます。
僧侶が修行する際は、一畳のスペースで座禅修行や寝食すべてを行うそうです。
僧侶の指導のもと、座禅の体制をとり、何にも邪魔されずに精神統一する時間は、なにかとせわしない現代社会の中では贅沢な時間になることでしょう。
遍路参拝体験
ガイドからレクチャーを受けながら、お遍路さんの作法に則って札所を参拝します。
参拝の方法や意味を知ることで、遍路や仏教を身近に感じることでしょう。
ともすれば少し敷居が高く感じるお寺の参拝も、作法を知っておけば、訪れやすくなり、新しい発見があるかもしれません。
歩き遍路体験
四国八十八ヶ所霊場の81番札所「白峯寺」と82番札所「根香寺」を結ぶ自然道は、古くから残る歩き遍路道として国史跡に指定・保護されています。
道中には、古い標石・丁石や昔のお遍路さんのお墓など遍路の歴史を物語る史跡が残っており、昔の遍路の様子をガイドが案内します。
このような自然道の遍路道は、都市開発が進んだり、地域住民やお遍路さんが使わなくなり荒れ果てたりすることで、四国中でどんどん少なくなっており、皆さんひとりひとりがたくさん歩くこと自体が遍路道の保存・保護にもつながります。
お接待
歩き遍路道の途中に、お遍路さんが休憩できるように地元の人達によって設置された「五色台子どもおもてなし処」という休憩所があります。
歩き遍路さんが必要とする設備が充実し、清潔に管理されていて、無料で宿泊も可能です。
四国各地には、このようなお遍路さんをおもてなしする「お接待」とよばれる文化が根付いています。
この休憩所は、名前の通り、地元の子どもたちも運営に関わっており、子どもたちがお遍路さんに定期的に飲み物や食べ物をふるまっています。
モデル行程 | 7:50 喝破道場 集合 8:00 食禅 8:45 座禅 10:00 白峰寺 参拝 10:30 歩き遍路体験 12:30 根香寺 到着 13:00 喝破道場 解散 |
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所要時間目安 | 約5時間 |
参考料金 | 8,000円(税別)/人 (4名催行の場合) ※食禅・座禅体験、ガイド料金、保険料が含まれます。 |