三木つくり旅 〜井戸鹿庭ポタリング編〜

香川県の東南部に位置する三木町。ベッドタウンとして発展した町で、利便性の良い住環境と農地が広がっていますが、昔からの史跡や自然を残す町でもあります。
このツアーでは、三木町の東端の井戸・鹿庭エリアを自転車を使って巡ります。古代ロマンを現代にも伝える神社や偉人の生家など、地元の人にもあまり知られていないレアなスポットを訪れたり、地元のこだわり産品のショッピング施設で、地域食材のスイーツを食べながら地元の人と交流をしたりと、地域を満喫できる自転車ツアーです。
ツアータイトルにある「ポタリング」はブラブラ散歩するように自転車で街を巡ること。自転車で走ることに主眼をおいた「サイクリング」ではなく、ゆったりと自分のペースで行きたい場所に行く散歩のようなポタリングは、街巡りに最適な乗り方です。使用するのは香川県発の世界的自転車メーカー「Tyrell」の小径自転車(ミニベロ)。コース全長10km程度の田舎道をゆったりと散歩気分で楽しみます。

カーメッセ iSHii

このツアーの集合・解散場所は、地域密着の自動車屋さん「カーメッセiSHii」で、親切なスタッフさんがお出迎えしてくれます。無料の駐車スペースやトイレ、自動販売機もあり、自転車ツアーの拠点として協力してくれている店舗です。
最初にツアーを先導するガイドが、自転車の乗り方のレクチャーや体格にあわせたセッティングをお手伝いしますので、自転車に乗り慣れていない人や久しぶりという人でもご安心ください。

和爾賀波神社

三木町内には二つの「わにかわ（鰐川/和爾賀波）神社」があり、ツアーで立ち寄るのは井戸エリアにある「和爾賀波神社」。どちらも豊玉姫伝説に由来する、古から存在する神社です（創祀年代は不詳）。
豊玉姫伝説とは、海神の娘で竜宮に住む豊玉姫が天孫の子ホオリノミコトと結ばれ、海から陸に上がって出産する物語（古事記）ですが、和爾賀波神社の社伝によれば、豊玉姫が鰐（ワニ＝サメ）に乗ってたどり着いたのがこの地であるとのこと。三木町があるのは内陸部ですが、古代では川を通じて海と陸との交易があったことが、この地に豊玉姫を祀る背景になっているのではないかといわれています。
古代伝説の聖地で、ツアー道中の安全を祈願します。

静薬師

続いて向かうのは、源平合戦で活躍した源義経の愛妾・静御前の墓と伝わる「静薬師」。静御前が源義経との子を殺され、悲劇的な別れを迎えた後、母君の出生の地である讃岐國に身を寄せ、生涯を終えた場所と伝わっています（諸説あり）。
侍女とともに眠る静御前のお墓周辺は、三木町の中心部を一望できるビュースポット。鍛治池のほとりを自転車で爽快に走り抜けます。

三木茂博士生家跡

落葉針葉樹「メタセコイヤ」は、シーラカンスと同じように「生きた化石」と呼ばれる古代の樹木。そのメタセコイヤを発見した三木茂博士の生家が鹿庭エリアにあります。
1939 年(昭和 14 年)、当時大阪市立大学教授だった三木茂博士が、植物化石より発見した品種をメタセコイヤと命名、当初は絶滅種と考えられていましたが、その後中国の四川省で現存種が見つかり、生きた化石として一躍有名になりま した。
生家跡は私設の「三木茂博士資料館」として整備され、有志の手による保存活動が行われています。普段は非公開の資料館ですが、ツアーでは特別に、管理者さんが館内を案内してくれます。

田舎道

自転車で走る道中の景色も、ポタリングツアーの魅力の一つです。
井戸・鹿庭地区の生活道を走りながら、地域の暮らしをのんびり感じてみたり、川沿いや田畑の中を走って自然を感じてみたりと、歩きや車では感じられない景色の変化を体感していきます。
ゆっくり走るだけではなく、下り坂を少しスピードを出して走ってみたりと、緩急がつけられるのも自転車ならではの楽しみ。流れる景色、スピード感など、バリエーションが豊富なポタリングコースになっています。

IDO MALL

ツアーの最後に井戸エリアのショッピング施設「IDO MALL（イドモール）」に立ち寄り、地域特産のスイーツや飲み物で、ポタリングの疲れを癒します。
IDO MALLは、地元のレストラン・農業生産者・デザイナーなど、地元のパワフルな人達が出店しているモール。地域ならではの農産品や料理、こだわりの雑貨などがそろいます。MALLのスタッフさんとの交流も楽しみましょう。